ガラスは急速な温度変化に弱いのです……(>_<)

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ガラスのコップに熱湯を入れると割れてしまうということを知っている方は多いでしょう。
では、どうして割れてしまうのでしょうか?
それは、ガラスは急激な温度変化に弱いから。
冷たいガラスに熱いお湯を入れると割れてしまうのです。

では、どうして急激な温度変化に弱いのでしょうか。

ガラスは熱を加えると溶けていきますが、その際に膨張して体積が増加するのです。
そして、冷却する際には収縮して体積が減少していきます。
なので、急に温度変化が起こると、膨張・収縮がそのスピードがついていけないのです。

ですから、電気炉でガラスを焼成するときにも急熱・急冷をしないように注意が必要です。
全体が同じ温度を保ちながら温度上昇をしていけば、同じように膨張していきます。
しかし、熱い部分と冷たい部分ができると膨張度合いが変わっていき歪みができてきます。その歪みが後から割れてしまう原因にもなるのです。
ですから、温度を上げる時にはガラスが溶け始める温度で時間を置くことで全体に均等に熱を加えるようにします。温度を下げる時も同様です。

このように、ガラスは温度管理に気を遣う繊細な素材。
キレイな輝きも、こんな繊細さからきているのかもしれませんね。

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