「く~も~りガラスの向うは風の街……」
なんて、歌を知っている人は、もう少なくなっちゃったかな?
ガラス=透明と思う方も多いと思いますが、
くもりガラスも同じガラスです。
住宅などの建物に使うガラスの場合は、
お風呂など見えない方がいい場所にはくもりガラスが使われますよね。
では、くもりガラスはどうやって作るかというと、
透明のガラスに金剛砂などを吹き付けて、
表面に細かな傷をつけていく擦りガラスや、
型で凸凹をつけていく型ガラスがあります。
このようにガラスに加工するのがくもりガラスかというと、
私がやっているパート・ド・ヴェールのように、
石膏型にガラスを入れて焼く技法では、
石膏から出した時には表面がザラザラしていて不透明なので、
透明にするために加工(研磨)していく必要があるのです。
ガラスの技法によって、
出来たときの状態が違うので、
加工することでくもりガラスに仕上げる場合と、
加工することで透明ガラスに仕上げる場合があるのです。
つまり、表面の加工は自由自在ということにもなるのです。
どちらが手間がかかるかというのはありますが、
磨き方によって、どのようにでも仕上げられることになります。
ちなみにシーグラスは、
波によって海底や砂浜に打ち付けられることによって、
自然のチカラで擦りガラスに仕上げられたもの。
でも、研磨することによって、透明ガラスに戻すこともできるんですよ。
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